境界型糖尿病の症状と高血糖について
40〜50代くらいになるとかなり多くの人が心配になってくるのが糖尿病である。メディアでもよく騒がれ、今や医者じゃなくても空腹時血糖値、随時血糖値、HbA1cなどの基準値をそらで暗記している人も多い。糖尿病の診断基準は空腹時血糖値≧126mg/dl、随時血糖値≧200mg/dl、HbA1c≧6.5%(JDSでは≧6.1%)、75gOGTT2時間値≧200mg/dl。
さらに、多飲・多尿・口渇・体重減少などといった自覚症状があると糖尿病と診断され、血糖値を下げるための食事療法・運動療法が切実となる。健康診断の結果が基準値内でも空腹時血糖値110以上126未満、75gOGTT2時間値140以上200未満の場合「境界型糖尿病」とされる。
いわゆる「予備軍」だ。境界型の人は約700万人いるとされる。これらの人は糖尿病の一歩手前。今のうちに生活習慣を見直し患者の仲間入りしないことが大事だ。
では、糖尿病は何故こんなにも恐れられているのか? 高血糖は怖いけどそれが実際何を引き起こすのかご存じない人も多いのでは? 以下に糖尿病の怖い症状を一部紹介しようと思う。
糖尿病は進行すると目に症状が現れる。ある時「突然目の前にカーテンが降りたように視界が真っ暗になった」といって受診しに来る人がいる。実は高血糖を5年10年放置していて、眼底の動脈が硬化しふとした拍子に破綻したのだ。
これを糖尿病網膜症という。急性出血がどちらかの目に起こり「なんか見えづらい」「右目が見えてない」となる。数分もすると止血機構が働いて自然と収まる。ここで気になって受診する人もいるが「治った」として放置する人もいる。悪化すると失明してしまう可能性がある。現に失明の原因疾患1位は糖尿病だ。
また、糖尿病は治療しなければ、まず足に症状が出る。高血糖の状態により体の細い血管が障害を受け硬化し、血流が減ったり詰まったりする。また、神経も障害され知覚が低下する。知覚低下により熱や痛みを感じにくくなると、足に注意がいかなくなって火傷や怪我が増えるし気が付かなくなる。
血流も低下していると怪我から細菌が入ってもなかなか治らない。治らず酷くなっているのに神経もやられていて「痛くない」から病院に行かない。そうやって治療せずに放置すると終いには腐って落ちてしまう。これを糖尿病足病変という。
ちなみに、糖尿病は盆や正月に診断されることが結構ある。独立した息子家族が田舎で一人暮らしするおじいちゃん家に遊びに来て「おじいちゃん家がすごく臭い!」と言って足がひどく化膿しているのに気付くのだ。
高血糖を放置することの恐ろしさを少し実感していただけただろうか? 糖尿病が進むと目も見えなくなるし歩くこともできなくなるかもしれない。自力でできる克服法もほとんどないのが現状だ。そうならないように健康診断や検査で高血糖や境界型糖尿病を指摘された時点できちんとコントロールすることが大切だ。
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